2006年正月パスの旅

JR東日本管内+函館の全ての列車(新幹線を含む)に元日のみ乗り放題の切符「正月パス」が今年も発売されました。今回は初めてこの切符を利用して鉄ヲタ活動をしてきました

例年、東北新幹線の八戸行き始発列車「はやて1号」は激込みとの情報あり。
全車指定席のはずですが、かなり強行乗車組が発生するらしい。八戸まで立って行くの!?ちなみに

東京〜八戸 はやて1号
八戸〜函館 スーパー白鳥1号

が「正月パス」の黄金ルートとのこと。
嫁さんが「ハウン○ドッグ」のカウントダウンライブを観に出かけてる都合上寝るに寝られず(幼児を一人家に放置プレーするわけにもいかないので)、結局2時間睡眠で出発しました。


スーパー白鳥1号の車内
東京駅は思った程の騒乱振りでもなく、それでもあらかじめ指定を受けて乗車した6時56分発八戸行きはやて1号は9割方の乗車率。さらに上野、大宮で乗車があり席は全て埋まりました。ってゆーか立席客もちらほらと。当然皆「正月パス」利用でしょうが全車指定席の列車に強行乗車するのはいかがなものかと、問い詰めたい、小一時間問い詰めたい!マナーはちゃんと守ろうね!
で、睡魔が襲ってきて目が覚めたら何時の間にか雪景色。間もなく仙台だって。
10時3分定刻に八戸着。そしてドアが開くと同時に走る乗客の群れ!スーパー白鳥1号の自由席を求めて今決戦の火蓋が落とされる!まぁ、自分は「えきねっと」で予め席を予約できたので神の立場で傍観していましたが(ワラ)携帯から2ちゃんねるの実況ページを見ていましたが、はやて1号が八戸についた時点ではすでに自由席は満席だったんですね〜。私は函館まで行かず途中の蟹田で下車するのですが、それでも約1時間半。いや〜、ホントに席取れて良かったっす!

余裕ぶっこいて駅の端っこで一服していざ席につこうかと移動すると、自由席に収まりきらない人の群れで車内に入れない。偶然にも席が車端だったので人を掻き分けようやく着席。10時15分定刻にスーパー白鳥1号函館行き発車。
心配していた天気は良く雪こそ降っていませんが、積雪は多く数十センチから場所によっては1mくらいありました。三沢、野辺地と停車し青森11時12分着。ここで追い討ちを掛けるように大量乗車があり阿鼻叫喚、生き地獄と化した列車は一路函館へ。そこまでして函館行きたいのか!?一体函館になにがあるというのか!?
11時20分に蟹田に到着し、10人位降ろして生き地獄の列車は走り去って行きました。ここで23分の接続で津軽線三厩行きの乗り換えです。入線してきた列車はキハ40の2連。先程の白鳥とはうって変わって車内はまったりムード、ボックス1〜2人の乗車率です。大部分がヲタですが・・・。

蟹田駅を去って行くスーパー白鳥1号

絶対こんなところ人が乗らないだろう、ってな山奥を走るキハ40。雪凄すぎ!なんかもうヤバイくらい積もってるし。
右手に海峡線の高架が見え津軽二股12時18分着。海峡線の津軽今別とは駅名こそ違えど10mくらいしか離れていない不思議な駅です。さっき乗っていたスーパー白鳥1号は津軽今別に停車するのでここでも乗り換え可能なわけで数人の乗車有り。
正月パスが発売されていなければ空気を輸送していたであろうこの列車は、その代わりに若干のヲタを乗せて無人の荒野を走ります。あ、無人っていうのは言い過ぎですね、2軒くらい家はありました。
右手に陸奥湾と言いましょうか、津軽海峡と言いましょうか、とにかく海が見えたら間もなく終点です。思わず石川さゆりの「津軽海峡冬景色」が頭をよぎりますが、あの「上野発の夜行列車〜♪」って一体なに?寝台特急はさすがにないし、急行八甲田か?雰囲気的には急行津軽っぽいし・・・、もしかして大穴で急行十和田!?と鉄ヲタらしく気になり始めた頃に三厩到着。

津軽線のキハ40


三厩駅
いい加減腹も減ってきたので折り返しの時間を利用してなにかありつこうと改札をくぐると何もない!!雪しかないっすよ!正確には古びた建物が幾つかあり人類がいそうな様子はうかがえましたが今日は元日、雪を喰うわけにもいかないのであきらめました。ここからバスでさらに北を目指す龍飛岬組と乗って来た列車でとんぼ返りする鉄ヲタ組に分かれ、(私はもちろん後者)滞在時間19分で三厩を後にしました。そして蟹田で乗り換え青森14時26分着。


青森駅
改札を目指し歩いているとかつて青函連絡船で活躍していた八甲田丸がメモリアルシップとして係留されているのが望めました。青函トンネルが開通する以前、北海道にある父の実家に行く際によく乗ったものです。冬の連絡船はそれはもう揺れました。立ってられないくらい揺れに揺れ、このまま沈没して大間マグロの餌になって築地に並んでしまうんではないかと危惧するくらい揺れました。う〜ん、懐かしい。時間があれば見学したいところですが、それよりも飯!なにせ朝から使った金額が300円です。お茶を2本買っただけ、お金使うところがありません。改札を抜けて駅前に出ましたがお店は軒並みお休みで、駅弁屋は辛うじて開いてるものの弁当は何も売っておりません。仕方なくどこにでも見かけるチェーンのパン屋でパンを買いホームへ戻りました。

次に乗った列車は14時49分発白鳥24号八戸行き。自由席は半分程の乗車率で野辺地を目指します。今となってはボロさを隠せない485系ですが、唸りをあげるモーター音がイイ!!頑張って走っている感じがばっちり伝わってきます。頑張れ白鳥〜!ってか電車に声援送って時点でかなりキモイですが(笑)
20分ちょっとで大湊線の始発駅である野辺地に到着。すでに鉄ヲタの旅も飽きてきて大湊線なんかどうでもいいような・・・。眠いし寒いし、浅虫温泉の日帰り施設で温泉入ってボチボチ帰りたい気分でいっぱいです。しかし最初に立てた計画の通りにひたすら列車に乗るのが乗り鉄の鉄則。飽きたとか疲れたとか寒いとかといった理由でリタイヤは許されません。気を取り直し、大湊線制覇に向けてとりあえずなんか食おう!幸運な事に駅ソバ屋営業していて暖かい蕎麦ゲット!!嬉しかったですよ、マジで、ええ。嬉しさの余り、奮発してかき揚げ蕎麦に玉子入れちゃいました。でさらに駅弁もゲット!野辺地名物の鶏めし700円也。車内で食べよっと。

野辺地駅

15時53分発大湊線快速「しもきた号」大湊行きは八戸からの直通ですが、すんごい混雑。座れるとかそういう問題ではなくデッキ付近で立っているのがやっとの状態で驚きです。
窓から流れ行く風景を眺めていましたが、段々とガラスが曇ってきて終いには何も見えなくなってしましました。眠いし、人が多いためか蒸し暑くなってくるし、もうこうなると旅というか列車に正月から監禁されている状態ですね。結局終点の一つ前、むつ駅で大部分が降車し、3分間だけ座れました。50分立ちっぱで今回一番きつかったっす。
大湊到着は16時45分。そしてお約束の10分折り返しで来た道を戻ります。車内で鶏めしを美味しく頂き、いつの間にか爆睡。大湊線の車窓の記憶なんて全くありません。ただ乗っていただけ。

大湊線 大湊駅


再び野辺地駅
7時56分再び野辺地に舞い戻り、あとは帰宅するばかりです。こんな時間にこんな所にいて当日中に自宅へ戻れるなんて素晴らしい!
18時10分発スーパー白鳥32号の自由席へ並びますが、混雑が激しく指定席車両へ回れとの放送が。30分だけなので指定席を取らなかったのですが、眠いし、疲れたし、寒いし(こればっかり)どうしても着席したい!まだ指定席の枠が1つ(正月パスは4個まで指定が可)余っていたのを幸いにみどりの窓口で席を求めると、案の定満席とのつれない返事。まぁしょうがないか。

八戸に2分遅れの18時42分着。構内は人でごった返していて駅弁売り場なんてそれはもう、援助物資に群がる難民の有様で万引きされてもわからなそうな混乱振りでした。最後の最後なので「さんまの柚香寿し」を購入し、はやて32号の乗客となりました。
駅弁食べたら眠くなり、目を覚ましたらいきなり大宮!?いや〜、良く眠れました。
東京で降り立ったら暖かい事この上なし。今年は寒さが厳しく、東京でも例年になく寒く感じる日々が多いのですがやっぱり東北に比べたら暖かいんですね〜。
疲労困憊で自宅最寄駅からタクシーで帰宅しちゃいました。
今回もハードで、暫く電車はもういいやと何度も思いましたが日常に戻るとまた乗りたくなるんですよね〜。次回は春の青春18きっぷで新潟方面に出かけようかな!

モドル
inserted by FC2 system