2010年8月20〜22日


2010年夏
青春18きっぷの旅
青春18きっぷ(以下18きっぷ)でどこへ行こうかと悩んでいたところJR西日本がローカル線の一部廃止を検討しているとの噂を聞きました。噂とはいえJR西日本ならやりかねそう!というわけで中国地方の未乗線を制覇すべく行き先は西日本に決定。
小鉄とのいつもの父子二人旅です。

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第一日目その1(8月20日)

ムーンライトながら号
毎度おなじみのムーンライトながら号。満席とのことですがなぜか通路向い側が2つとも空席。お陰さまで広々と使えて静岡駅手前で爆睡。起きたら名古屋でした。


播但線 姫路駅にて
大垣から米原へ。米原で新快速に乗り換え定刻の9時24分姫路に到着。去年はだいぶ遅れたけど今回は無事でした(笑)
姫路駅で有名な駅ソバで朝食。初めて食べましたがけっこうイケるんじゃないの?
9時59分発播但線寺前行きが未乗線のトップバッターです。
寺前までは電化されているので103系でしゅっぱ〜つ!


最後尾には小鉄が2人(^_^;) 車掌さんやりにくそうでした(笑)姫路から終点までガッチリ2人ともかぶりついてましたからね〜。もう1人の小鉄君は18きっぷを持ったお母さんと一緒でした。
途中の駅で黄色い「播但線 運用」と表示された謎の箱が積まれましたが中身はなんでしょうか?


箱増えてます!!


寺前駅
10時40分寺前駅着。8分接続で和田山行きがあるので皆さんそちらに乗り換えます。我々もここに着くまではその予定でした。しかーし!それを見送り一旦途中下車。

駅に併設された地元物産館で瓢箪を見学。帰りに種をもらい小鉄は実がなるのを楽しみにしていますが、集合住宅の我が家ではムリ!実家に蒔きに行こうね。
そんなこんなで待つことおよそ30分、やってきたのは・・・・・。



特急はまかぜ1号。大阪と浜坂・鳥取を結ぶディーゼル特急です。今年の11月に新型車両のキハ189系に置き換えられる予定で、これをもって181系の定期列車が消滅。かつてはあちこちで活躍していた181系、乗り納めをしようと一本落としての乗車です。
もちろん18きっぷは使えないので和田山までの乗車券と特急券を購入。小鉄も今年から小学生、小児運賃・料金がかかるのは痛いところですが仕方ありませんね。




自由席はガラガラ。お盆後の平日なのでこんなものでしょうか?
11時16分、ディーゼルエンジンを唸らせて寺前駅を発車しました。が、なんか違うような・・・・。エンジンこんな音だっけ?最後に乗車したキハ181系はいつだったか覚えてないくらい昔ですがけっこう甲高い音がしてます。ま、なんでもいいか!(笑)
播但線は寺前以北は非電化で山岳地帯を抜けて行きます。唸るエンジン。のんびりとエンジン音を堪能しながら車窓を楽しむ、至福のひと時ですね〜(^.^)



わずか30分少々でしたが最後のキハ181系を味わい11時50分播但線の終着駅、和田山に到着。


特急はまかぜ1号@和田山駅

特急はまかぜ1号@和田山駅


はまかぜ、さようなら〜ノシ


旧豊岡機関区のレンガ作りの車庫がいい味出してますね!
和田山で山陰本線の豊岡行き普通電車に乗り換えます。
数分遅れでやってきた電車は113系3両編成。そこそこ混んでました。
12時2分和田山発車。遅れていることもありガンガン飛ばします。激しく唸るモーター音、たまんねぇぇぇぇぇ!でも揺れる、揺れる!乗っていてちょっと怖かったかも(笑)


ガンバリの走りで定刻の12時31分終点豊岡に到着。更に西を目指すので乗り換えます。20分程時間があるので改札を出て気分転換。
ホームで駅弁売っていましたが、かーちゃんが持たせてくれたパンがあったのでそれを昼食として、お土産になんとなく出石そばをゲット。
帰宅後かーちゃんに渡したら
「あー!この間テレビでこのお蕎麦観た!」
と喜んでおりました。


12時55分浜坂行きはキハ47。この先の城崎温泉駅からは非電化区間。ボックス席が埋まる程度の乗車率で単線の山陰本線をまったりと行きます。
鉄道紀行作家の故宮脇俊三氏曰く、山陰本線は偉大なローカル線だとか。京都と下関間676Kmを結ぶ長大路線でありながら、日本海側の人口希薄地を通るため山陽本線とは間逆の正に陽と陰。一部の都市近郊区間を除いて全線に渡りローカル線の匂いが濃い愛すべき本線です。


鎧駅
小鉄の好きなテレビ番組に「なにこれ珍百景」という全国の珍しい風景、変わった町並みを紹介するものがあります。
「この先に珍百景あるからね」
「本当?どんな珍百景?」
「それは見てからのお楽しみ〜」
鎧駅発車時にそんなやりとり。


餘部橋

トンネルを抜けると珍百景出現!
「おー、すっごい高い!」
私も餘部橋渡るのは二十数年ぶり。寝台特急出雲号での渡橋でした。
餘部橋は1912年3月1日に開通し、高さは約41m。その美しい姿は鉄道ファンの間では人気の撮影スポットで多くの人が訪れています。
1986年12月28日、同鉄橋を走行中の回送列車が強風にあおられ7両が転落。橋の真下にあった水産加工工場に直撃し6名が死亡する大惨事となりました。
その時ちょうど私は函館駅で連絡線待ちをしていたのですが、知り合った高校生のお兄さんから一報を聞き今でもその話は鮮明に覚えています。
このような事故や度々強風で列車が遅延すること、橋の老朽化等で架け替えが決定。我々が訪れる僅か8日前に新しい橋が共用され始めました。
安全面や保守の手間を考えれば喜ばしいことだと思いますが、味気ない姿になってしまい鉄道ファンとしては残念。一部がまだ残っており廃止前の姿をほんの少し偲ぶことができました。


餘部橋を堪能して、14時16分浜坂到着。浜坂はカニの町で松葉ガニが特産だそうです。駅前にはこんな顔出しが(笑)



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