その1 その2

青春18きっぷの旅新潟編

直江津→柏崎

JR西日本471系電車@直江津駅

海に一番近い駅 青海川
昼食をとって直江津駅に戻り乗り鉄の旅再開。
ホームにJR西日本の471系発見!乗りたいなぁ〜。
14時29分発信越本線長岡行き乗車。これまた意外と乗客がいてロングシート部に座ります。客層は18きっぱーがメインのよう。有効期間最終日曜日なので案外18きっぷ利用者が多いのかもしれません。発車して何駅か過ぎると左手に日本海が見えてきて海沿いを列車は走ります。窓の外に広がる絶景に私も小鉄も釘付け。海に一番近い駅といわれる青海川は時間があればぜひ下車してみたいですね。
暫く走ると左前方に大きな船が入港しているのが見えてきました。柏崎港です。海岸線から線路は離れ間もなく柏崎駅到着です。
柏崎→吉田

柏崎駅
15時12分柏崎着。以前は物流の拠点で栄えたであろうだだっ広い駅構内はすっかり寂れてしまい活気が全くありません。北陸新幹線が延伸したら特急も軒並み減便されてしまうでしょうからこの先どうなってしまうのか心配でもあります。
さて10分の接続で越後線吉田行きに乗り込みます。越後線は初乗車なので楽しみ!ネットで見ると海も見えず稲作地帯と新潟のベッドタウンを走るだけの面白みに欠ける路線としての評価がチラホラ見受けられますがどうでしょう?

柏崎を出てしばらくは民家ばかりですが、それも束の間、あっというまに電車は田園風景の中へと吸い込まれていきました。最初は山と杜と田んぼが、そして車窓が開けたと思ったら目に飛び込んでくる一面金色の海。稲穂の金色がまぶしいくらいのダイナミックな光景に小鉄と見とれていました。
「あれなんだかわかる?稲だよ。おうちで食べているお米なんだよ」
と小鉄に教えます。こんな景色、横浜では見ることができません。ちょうど稲刈りも始まったこの季節、いい頃に越後線に乗ったものだと思いました。私の中では素晴らしい車窓のある路線に認定です。でも刈り終わった後や雪が積もっている時は殺風景かもしれませんね。
吉田→東三条

吉田駅
さて越後線の旅もいったん吉田で中断です。ここから未乗路線の弥彦線に乗り換えて東三条に向かいます。吉田駅は越後線と弥彦線が交わる駅で尚且つそれぞれの路線がここで系統を別にする(少ないながら直通運転もあります)ジャンクション駅。ジャンクションとはいえ路線も路線なのでちょっとした田舎の駅だろうと勝手に想像していたのですが思っているよりもはるかに大規模だったのでびっくり。もちろん有人でみどりの窓口もあります。
2分の慌しさで弥彦線東三条行きに乗車。弥彦線は以前は終点・始点とも他の鉄道に連絡しない路線として珍しい存在でしたが1985年に東三条〜越後長沢7.9Kmが廃止されなんの変哲も無い路線になってしまいました(JR九州の香椎線は現在でも両方連絡しない路線として有名)


東三条駅
僅か19分で終点東三条。0番線に入線しました。
折り返しまで44分あるので改札をくぐり外へ。小鉄が空腹を訴えるので何か食べ物を、と思いましたが寂しい駅前(笑)
駅に併設されているNEWDAYSでタラコおにぎりとお茶を購入して駅の入り口に座り食べることに。でもよく考えるとさっき乗ってきた弥彦線が折り返しで停まっているので車内に戻って食べれば良かったんですけどね(^。^)
東三条→新潟

弥彦駅
これから乗り換えが続くので時系列的に流します。(^_^;)
東三条17時35分発吉田行き、17時55分吉田着。18時05分弥彦行きに乗り換えて18時13分弥彦着。7分後の折り返しで三度吉田に。そして10分後の越後線新潟行きに乗車。これで弥彦線完乗となりました。

自宅を出発してから14時間、さすがに小鉄は電池切れ。115系のボックスシートがベッドに早変わりです。そーいえばワイド周遊券で夜行列車を乗り回していた頃、シートの下に空き缶を挟み傾斜をつけ、時刻表を枕代わりに寝てましたっけ。C寝台なんて呼んでましたが、油断するとばかデカイ音をたてて空き缶が外れるので寝返りには慎重を要する技でした(^_^;)
そんな昔話を思い出しながら小鉄の寝姿を見ているととっても気持ち良さそうで羨ましくなってきました。115系のモーター音を聞きながら横になって寝られるなんて至福の時ではありませんか。
新潟→新発田
新潟19時32分に到着。越後線完乗です。当初の目的の大部分をこれで果たしたわけですが、もうちょっとだけ乗り鉄を続けます。6分後に出発する白新線村上行きに乗り換えです。新潟着時には小鉄は夢の中。起こすのも忍びないので担いでホームに降ります。お土産の紙袋も増えたので難儀するかと思いましたが村上行きは対面にいたので助かりました。
相変わらずC寝台で爆睡中の小鉄ですが、新潟を出てすぐに結構な勢いで雨が降ってきました。新発田で降りるのですが天気が心配です。
新発田→新津
新発田で羽越本線新津行きに5分の慌しさで乗り換えです。またしても小鉄を担いで降りるハメになってしまい、しかも地下通路を通ってホームを移動しなければなりません。雨は降り続いていましたが屋根があったので濡れずに済みました。でも4歳児は重い・・・。
列車はキハ110系気動車。羽越本線は電化されているのに気動車が幅を利かせています。交流と直流区間が混じっているので交直流電車を走らせるよりコストが安いのでしょうか?
途中で国鉄色のキハ58系にすれ違いました。米坂線あたりでまだまだ活躍しているようなので、機会を見つけて訪れてみたいですね。
列車は20時41分に水原駅に停車しました。25年くらい前に新津〜水原間を乗車したことがあり、新発田〜秋田間も乗車済みだったのでやっとこれで羽越本線完乗となりました。これで予定していた未乗路線全て乗ったのであとは帰宅するのみです。
新津→新潟→新宿




新津から信越本線で再び新潟に戻ってきました。ムーンライトえちごに乗ってしまえば明日の早朝には新宿です。ここ新潟で2時間少々の時間があるので夕飯を食べることにしたのですが・・・・。
その前に体がベトベトして気持ち悪いのでお風呂に浸かりたい気分満点です。駅から程近い所に銭湯があるのを事前リサーチで把握済みでしたが、こともあろうか地図を忘れてきてしまい場所が皆目分かりません。そこでかーちゃんに電話してメールで住所を送ってもらいました。まぁ、住所だけでたどり着けるわけもなく、ウロウロ迷っていると時間の余裕がなくなってしまうのは明白だったので携帯電話についているナビゲーション機能でGO!
いやー便利ですねー(^。^)見知らぬ土地でも一発で目的地に到達できて文明の利器の素晴らしさをつくづくと感じてしまいました(笑)
久しぶりの銭湯で1日の汗を流し二人ともさっぱり。夜行列車前の風呂は格別です!
夕食後、駅へ戻ると”急行きたぐに”がいました!おお、583系!!!!小鉄も見慣れぬ電車にテンション上がります(笑)この車輌は絶滅危惧種でなかなか見る機会がありません。
「ほ〜ら、電車の中にベッドがついているんだよ」
などと一通り見学してきました。

23時19分、我々が乗るムーンライトえちごが入線。小鉄が持っている特急雷鳥のおもちゃと同じ電車なのでまたまた彼のテンション上がります(笑)
指定席は車輌の一番端っこ。デッキとの仕切りドアに一番近い席なので、ドアボーイになることもしばしばあり(開けたらちゃんと閉めようね。案外あけっぱのまま行ってしまう人が多いです)一般的には敬遠されがちですが、敢えてこの席を選びました。ここだったら目前が壁なので万が一、子供が蹴飛ばしても前の人に迷惑をかけることがありません。
23時35分、新宿に向けてムーンライトえちごは新潟を後にしました。小鉄がすんなりと寝てしまったのは良かったのですが座席故、私の膝を枕代わりにしています。最初は気にならなかったのですが、時が経つにつれ太ももが痺れてきました(^_^;) さすがにこのままでは私がもたないので座り直させたのですがなんだかすごい格好で寝ています。でも子供ってそんな体勢でも熟睡してるんですよね。
長岡停車中にホームで一服し、就寝。目が覚めたら大宮到着間際でした。他のムーンライトシリーズはほとんど寝られないのですが、えちごだけは毎回良く眠れます。
その後、山手線・京浜東北線を乗り継ぎ帰宅したのはちょうど7時ころ。かーちゃんが出勤の準備をしているところでした。

おしまいに
何度も変更を余儀なくされた今年の夏の18きっぷ旅行、無事決行でき、また思い出に残る旅にもなって本当によかったです。
小鉄同伴での初ムーンライトだったのでちょっと心配もしていましたが何事もなく帰宅することができました。持ち物だとか日程の組み方だとか反省すべき点もあり次回の二人旅に向けて良い経験になりました。
次は冬の18きっぷ、と言いたいところですが10月に鉄道の日記念きっぷがあるじゃありませんか!期間が短いので使いにくい面もありますが、またムーンライトを利用して小鉄と出かけたいなと思っています。
文末になりますが、色々と慌しい中送り出してくれたかーちゃんと最後まで読んで下さった皆様、どうもありがとうございました。



おわり


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モドル
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